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ルッカでご飯 〜リストランテ・ジリオ

毎年10月の末から11月初めにかけて、フィレンツェから電車で北
へ向かって1時間ほどの所にあるルッカでイタリア最大規模のコミックスフェアが開催され、毎回参加してます。
↓詳しくは下のリンクから「日刊デジクリ」への投稿記事からどうぞ。
ルッカコミックス

↓ルッカコミックスのホームページはこちら。規模の大きさが垣間見ることができます。
ルッカコミックス&ゲームス2018

ルッカはフィレンツェが州都であるところのトスカーナ州にあり、独特の料理があります。
毎年、少なくも一回は食事するレストランがこちら。
リストランテ&ジリオ (←ホームページ)
ジリオのFaceBookページ
esterno.png
レストランの入り口。こぢんまりした広場に面したルネッサン期の建物の一階を使ってます。
(写真はグーグル・ストリートビューより)

「ジリオ」とはイタリア語で百合の事。
なぜ「百合」を店名にするのかというと、歴史的ないわれを想像することができます。

下の画像はフィレンツェの紋章で百合の花を図案化したもの。百合はフィレンツェに関係有るわけです。
Florence.png
フィレンツェといえばメディチ家。
金貸しの一族で、時のフランス王にもお金を貸し、その御礼にフランスに古くから王家の紋章として使われる百合の花の図案(アヤメとも言われる)を使用することを許されたことから始まる、とされています。
ルッカなのにフィレンツェの紋章。レストランのある広場がジリオ広場という名前で、レストランは場所の名前から来ているのでしょうが、広場の名前はフィレンツェ人と関係があったと考えられます。

さて、このレストランは「リストランテ」ですから、布のテーブルクロス、制服を着た給仕さんがいます。
それでも、気取った雰囲気がなく、一人でも気兼ねなく食事が楽しめます。

コミックスフェアのスタッフやゲストには食事券が配布され、食事券に応じるレストランはそれ用のメニューを用意します。
今年のリストランテ・ジリオのメニュー。
01menucomics.png
「メニューコミックス2018」とあり、料理名が続きます。

以下から二皿選べます。
生ハム
かぼちゃのビロードとゴルゴンゾーラのフォンデュ
ブリのタルタル、ライムとミント風味
野菜スープ
ムール貝、黒胡椒、羊チーズのニョッキ
タリアテッレ(フェットゥチーネ)・アッラ・バチナーラ
肉団子の赤ワイン煮
バッカラ(干しダラ)とひよこ豆
鶏のロースト、その出汁と野菜の炭火焼き

デザートは以下から一品
カントゥッチとヴィンサント
ティラミス
ジャンドゥーヤのクリームとクリームジェラート

グラスワイン、水」
要するに合計三皿です。

イタリア人らしく、コースで第一の皿(炭水化物)、第二の皿(タンパク質)、そしてデザートを取ることにしました。

第一の皿
かぼちゃのビロードとゴルゴンゾーラのフォンデュ (Vellutata di zucca e fonduta di gorgonzola)

「かぼちゃのビロード」とはビロードの様になめらかにした(スープ)という意味の料理用語です。火を通して柔らかくした材料を濾してすべすべにします。
ちょうどかぼちゃの季節ですし、トスカーナはどこも野菜料理が美味しいので、選択技はこれしかありません。
かぼちゃの甘味とゴルゴンゾーラの辛味がよいハーモニー。そしてクリームスープの滑らかさと焼いたパンのカリカリのギャップもまた口内感覚を刺激してくれました。

これは大いに気に入って、帰宅してから我が家でも作りまして、家人にも好評でした。

第二の皿
バッカラ(干しダラ)とひよこ豆 (baccala' con ceci)
03ceci.jpg
赤ワインも牛肉も美味しい土地柄ですから「肉団子の赤ワイン煮」にしようかと迷ったのですが、おとなしくお魚にしました。
バッカラは鱈を塩漬けにして、その塩を洗い流して食材にします。
ひよこ豆を始め、豆類もトスカーナで良く調理します。
これもひよこ豆の硬さと甘み、バッカラのやわらかさと塩味がよくマッチしてましたが、ちょっと豆の割合が多すぎ、と感じ、肉団子が頭をよぎったのでした。

お供の白ワイン
04ceci.jpg
「定食」に付く一杯のグラスワインではありますが、ちゃんと何種類からか選べるようになってます。それが「リストランテ」であることの誇り。
給仕さんが銘柄を言ってくれましたが忘れました。ルッカ近郊のものを選びました。
ちょっと腰があってゴルゴンゾーラやバッカラのような癖のある味によく合いました。

デザート
ジャンドゥーヤのクリームとクリームジェラート (Spuma di gianduja e gelato alla crema)
05spumagianduja.jpg
ジャンドゥーヤはトリノ生まれのカカオとナッツを混ぜたチョコレートで19世紀半ばに誕生してます。
ジャンドゥーヤというと、イタリア人はこのジャンドゥイオットを思い浮かべます。
卵をベースにしたクリームのジェラートの上に、ジャンドゥーヤを溶かしたものを乗せ、更にジャンドゥイオットをかけらにしたものをまぶしてあります。
これを選んだ時に給仕さんに「Ottima scelta!(ナイス チョイス!)」と言われました。
外交辞令であったにせよ、イタリアでの食事に対する考え方がよく出ている言葉です。
まず、選択したものを褒める、のが褒め言葉になること。つまり、食事の選択には服を選び、うまくコーディネートした時に褒め言葉が出てくるようにセンスが問われる、ということです。

ひよこ豆の分量は別にして、何を選んでも失敗のないリストランテであります。

話は変わって、器に気が付きましたか?
この渋さ、和食器の渋さですよね。
日本文化はどんどん色々な場面に浸透してきて、ここまで来たか、という感じです。


Ristorante Giglio
住所:Piazza del Giglio 2 Lucca
電話:0583 494058
火曜定休、水曜は夕食のみ
木曜から日曜:12:15〜14:45  19:30〜22:30
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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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