プーリア州マルティーナ・フランカのスーパーへ行く

南イタリア、プーリア州のマルティーナ・フランカは舅の後妻の故郷でちょくちょく遊びに行った場所です。

マルティーナ

バロックとロココ様式の白い建物の美しい小さな町です。
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ローマに持ち帰るチーズとその夜に食べるものををスーパーに物色しに行きました。


狙い目は「カチョリコッタ(cacioricotta)」。
南イタリア(プーリア、バシリカータ、カラブリア)の特産品で主にひつじかやぎの乳から作るチーズ製法と(ヨーグルトなどの)乳製品製法とのハイブリッドの準フレッシュチーズです。
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生パスタ売り場。
手間に見える遠景のパスタがプーリア特産の「オレッキエッティ」
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赤い「プンタレッラ」。
プンタレッラはチコリの一種でローマでよくサラダにして食べます。プーリアのものは根本が赤くなります。鉄分が多いのかな。土地のせいかもしれませんね。旅先で、買っても食べられない(このためだけにサラダオイルやら塩やらを買わなくてはいけない)ので写真だけ。
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プーリアにはいろいろな形のモッツァレッラがありましてこれもその一つ。モッツァレッラは厳密には製法から言って「チーズ」ではなく「乳製品」なんだそうです。そもそもは固まってきた乳を手ですくい取って親指と人差指の輪っかから押し出して丸くするのがよく見るモッツァレッラ。夕食用に買ったこれはうどん粉を伸ばすように伸ばしてからちぎって一結びしたもの。
ふにゃっとしてなくて、繊維があるような歯ごたえのあるできあがりです。
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「ストラッチャテッラ・プリエーゼ(stracciatella pugliese)」
有名な「ブッラータ(イタリア語の「バター」”BURRO"から来ている名前)」のさらに新鮮な状態の乳製品です。新鮮なうちに食べるしかありません。バターや生クリームのように乳の脂肪分からできているのでカロリーは100gにつき230Kcalだそうです。
でも、たまのことだし量をたっぷり食べるわけではないので。しかもせっかくのプーリア訪問でこれを食べずに帰るわけにも行かず。
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「バラッティエレ・Barattiere」
これもプーリア特産。調べたところによるときゅうりとメロンが自然配合して偶然出来たものだとか。小型メロンのようで、きゅうりの味がしてきゅうりほど酸味がなく、消化しやすい果物?です。甘みは一切なく、デリケートな青臭さで口の中がさっぱりします。
サラダに混ぜたり、塩をかけたりしないで、皮を剥いて種をとってナマのまま食べます。
食事の最後に食べるものです。
長年、夏をプーリアの後妻の故郷で過ごした義妹はプーリアに来たらこれを食べずに食事を終えることが考えられないそうです。
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マルティーナ・フランカ(プーリア)での朝食

ここに着いて最初の朝食時に舅はいそいそと、「マルティーナ・フランカで朝食を取るんならカフェ・トリポリに行かなくちゃ!」と道案内をしてくれました。


100年以上前に開店した老舗です。
壁に「sorbetteria(ソルベッテリーア)」と書いてありますが、「シャーベット屋」の意味です。シャーベットが有名なんです。
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店内のインテリアは1950年代のもの。
しっかりと手入れをして使い込んだ木製家具は味があります。
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イタリア人がお茶する、と言うか、コーヒーを飲むときにはいちいち座りません。だから店内は狭いのです。
でも天気の良い休みの時や、友達とゆっくりおしゃべりしたい時や、我々のようなエトランゼは広場のロケーションを楽しみつつ外のテーブルに陣取ります。
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みな、イタリアの一般的な朝食、コーヒーとコルネット(クロワッサン型のパン菓子)をとりました。

でもダンナは…
”Granita di caffè con panna"(グラニータ・ディ・カッフェ・コン・パンナ)
生クリームを乗せたコーヒーシャーベットで思わず変顔をしてしまいました。すごく喜んでるんです。
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(最初に「ソルベット」と言ってここでは「グラニータ」と言ってますが同じことです。)

ちなみに店名の「トリポリ」はリビアの地名です。
1911年にリビアがイタリア領になったのを記念してつけた店名かなと想像しています。


Caffè Tripoli
Piazza Garibaldi 25
74015 Martina Franca

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復活祭休みにジャンネッラへ その3.ちゃんと観光客をした。カパルビオ訪問。

復活祭にトスカーナの海沿いに泊まり、大事な復活祭の昼ごはんを美味しく頂いた。
でもそれだけじゃない。翌日にはちゃんと観光もしました。
行ったところは…
カパルビオ
宿泊したジャンネッラからそう遠くない小高い丘にある街です。
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御多分にもれず、中世起源の街。
歴史的変遷で言うと、ローマを含むイタリア中部は古代ローマ以前に小高い丘にエトルスク人が街規模の国を作っていました。ナポリ以南はギリシャ人が街規模の国を作ってました。
古代ローマ時代になってローマ帝国がブァーッと地中海世界を支配して、エトルスクやギリシャの街をローマ風に上書きしました。
西暦4世紀にローマ帝国の首都がローマから今のイスタンブールに移されると、ローマにいる法王の力がどんどん強くなり、しまいには法王とイスタンブール(当時のコンスタンチノープル)にいる皇帝とどちらが神に近いかで喧嘩を始め(まぁ、政治的な争いですが)その争いが中部アジアからヨーロッパを巻き込んで千年に渡る中世時代に突入し、多くの街がローマ風から要塞の形をとる建築に上書きされました。
その後、ローマ帝国が滅んで法王だけになって(本当は蛮族とかイスラムとか敵には事欠かないわけですが)平和になり、ルネッサンスが花開き、裕福な町はルネッサンス風に上書きされ、その後次々とバロック様式だのロココ様式だの上書きされたり装飾を追加されたりしたわけです。
フィレンツェは初期ルネッサンス式に上書きされてます。たまにローマの残骸が見られますが。
ところが、トスカーナやウンブリア地方にはルネッサン風に上書きされずに中世起源のまま保ってる街がここそこにあります。
まぁ、建物の窓が大きくなっていますから少しは修正が加えれれていますが。
このカパルビオも中世の臭いが色濃く残っています。


↓ほらね   街への入り口

資料によりますと、9世紀がにカール大帝がこの街に建てた(要塞)城を土地の教会に寄贈したことから街として機能し始めたようです。

アーチをくぐるともうひとつ扉が。
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町の端っこ。脇に壁があり、塔につながっています。
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いかにも襲撃が怖い、という感じ。映画指輪物語に出てきたお城みたい。

パノラマ
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高台なので見晴らしが良い。今だから「わぁ〜きれい!」で済むけど、当時は見晴らしは大事だったんですよね。敵の姿をいち早く見つけるために。

見張りの塔
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見張りの塔の脇には、先の大戦で戦死した方の記念碑があります。

お住まい
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塔の脇の一般住民の家。

党のてっぺんの飾りの説明。
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かまぼこ型に重なった飾りが特徴的なようです。要塞なのに華麗です。

1545
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家の壁に誇らしげに掘ってある年号。1545年というともう時代はルネッサンス。
ちょっとぐぐってみたら、トリエント公会議という宗教会議が行われていました。それに関係あるのかな。
ルネッサンスといえばミケランジェロ。ローマはバチカンのシスティーナ礼拝堂の「最後の晩餐」という大作を描き終わって3年後。法王の依頼を断りきれずに同じバチカン内のパオリーナ礼拝堂に壁画を描いている頃に当たります。

お散歩は続く。
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銃眼
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なんで町の中に銃眼があるかというと、街ができた丘の形状を利用してまるで巻き貝のような構造になってる町で、てっぺんは城壁が民家と隣接しています。

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町への扉
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オリジナルだそうです。


ナナ

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カパルビオの旧市街に入る前に嫌でも目につくこの芸術作品はニキ・ド・サンファルのもの。この方がカパルビオに寄贈したそうです。
カール大帝からお城をもらったり、世界的なアーチストから作品をもらったり… ついあげたくなる街なんでしょうか。

さて、この観光の後、お昼ごはんを食べに行きました。
特に予定していなし、大体、どこに何があるのか調べてもいません。嗅覚を頼りに美味しくて安いものを探します。
これは次のブログで。

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復活祭休みにジャンネッラへ その2.復活祭のお昼ごはん

目的の復活祭の昼ごはんはオルベテッロのトラットリア・マンナッジャに予約してある。

「マンナッジャ」は「マンマ・ミーア!」と同じように使う言葉で、それを店名にしている。
オルベテッロはトスカーナの中部にある潟。イタリア半島から二本腕が伸びて小さな島アルジェンタリオを支えている。二本の腕の一つでワイルドなジャンネッラに宿を取り、もう一つの腕で都会的なオルベテッロにご飯を食べに来たというわけだ。

何気ないマンナッジャの入り口。
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住宅街にある本当になんでもないBAR兼トラットリアのマンナッジャ。なぜわざわざここに来たのかというと、この店のオーナーが「イノシシ肉で腸詰めを作った」(クリックでページに飛びます)という2018年1月31日に投稿した記事内の「トスカーナの狩猟グループ」の一人なのだ。
正確には「狩猟グループの一人の奥さんがオーナー」。彼は運営にも調理にもかかわらずに奥さんと娘に任せきり。もちろん他に仕事を持ってます。ヒモ生活をしているわけではないので念のため。
狩猟の後にちょくちょくグループがお昼を食べ、美味しいのでダンナが我々にも食べさせたいと計画したのでした。

では…
前菜 : マンナッジャの前菜ミックス
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下のフォークがある部分から右手に向かって。1:ロンザ、2:生ハム、3:唐辛子入りサラミ、4:羊のナチュラルチーズ、5:オーナー作の赤玉ねぎのジャム(チーズに乗せて食べる)、5:スカモルサチーズとアンチョビのブルスケッタ、6:スライストマトとバシリこのブルスケッタ、7:朝鮮アザミクリームのブルスケッタ、8:ズッキーニのグリル
これは一人前。これを三人で分けて食べました。一人づつ取ると後が続かなくなってしまう。

第一の皿(プリモピアット) : ポテトの”雪のひとひら”、イノシシ挽き肉のソース乗せ
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↓ちょっとアップ。
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ニョッキに似ててニョッキより大きくて柔らかい。小麦粉は入れず、ポテトをゆでて潰したもので羊のリコッタチーズをくるんだもの。トスカーナ内陸部のモンテアミアータの特産料理。
オリジナルでは溶かしたチーズとサルビアの葉で食べるけど、ここはオーナーのダンナの趣味のお陰でイノシシソース。
マンナッジャならでは、しかも、狩りが成功したこの時ならではのメニューです。

第一の皿(プリモピアット)その2 : パッパルデッラのイノシシソース
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息子が注文したメニュー。息子は小麦のパスタがおこのみです。

ワイン : 名もない、いや実はあるんだろうけど、特に銘柄を指定しなかったハウスワイン。
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復活祭用にウサギさんの人形がテーブルを賑わせる。

第二の皿(セコンドピアット) : 子羊肋肉のフライ
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これが本日のメイン。ローマっ子のダンナは復活祭に子羊を食べないと始まらない。終わらない。
トラットリアのメニューには無いけれど、予め行ってくれれば用意するとのことなので嬉々としてダンナが予約したのでした。
カリッと揚がってて美味しかった。

卵 : 復活祭といえばたまご型のチョコレート(おまけ入り)
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隣のテーブルではワイワイと卵の交換会。

我が家にも卵があります。(もう割っちゃった)
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美味しく食事して、子羊のフライもあって無事に復活祭を終えました。

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復活祭休みにジャンネッラへ

ちょっと話が古くなるけど、3月の復活祭休みにイタリア中部、トスカーナのアルジェンタリオというところにちょっと突き出た潟があって、突き出た腕の一つ「ジャンネッラ」にあるその名もレシデンス・ジャンネッラに宿泊してきた。


これがレシデンスへの入り口。
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2階建ての建物が敷地内に並び、一階と二階はそれぞれ別のアパートになっている。
アパートは個人の持ち物だったり、エージェンシーの持ち物だったり。私達は個人の持ち物でB&Bとして貸している人と連絡して一泊50€で二泊借りた。

アパートの入口
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入るとすぐにリビング・キッチン

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お腹をすかせた息子がすぐにパスタ作り。

リビング・キッチンのリビング側。
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飼い犬のビクトルの後ろにあるのがソファベッド。ここに息子が寝る。

寝室
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入り口の小庭
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寝室に隣接した庭。バーベキューもあって、外で食事できる。

海岸と接している

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このように海に隣接して敷地内には松が多く影を作ってくれる。いかにもな夏のバカンス用の場所です。
私達が行った時はまだバカンス時期ではないので静かでよかったけれど、夏休みの季節になると家族連れで賑わってさぞかしうるさいだろうと思った。

それでもアルジェンタリオは地形的に面白い場所で、例えば…

ここはアルジェンタリオとイタリア本土をつなぐもう一本の腕、オルベテッロ。
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向こうにアルジェンタリオが見える。
遊歩道の右手は潟。

水辺に遊ぶサギ
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水車?牧歌的。
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レシデンスは寝るだけの場所で、今回の最大の目的は復活祭のお昼ごはん。そして、まぁ、ついでにアルジェンタリオの探索なのでした。

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中年からでもできるよね、夢の実現。

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