ここはローマ郊外、空が広いよ

ローマに住んでるミドリのミドローマです。 郊外の農園付きの家に越して、否応なく農耕生活。 息子とイタリア人ダンナとイタリア人親戚の中、日本人だけどイタリア人として暮らしてます。

アグリジェントで夕ご飯 

アグリジェントのホテルは神殿の谷の中央部にあって、車が無いとどこかレストランへ行けない。せっかく良いホテルだし(五つ星)ここのレストランで食べましょうか、ということになった。

五つ星ホテルのレストランだから高級レストラン
入り口には楽譜台のようなものがあって、黒い蝶ネクタイに黒い背広の方が慇懃に構えている。予約したお客さんが来ると「楽譜台」を見て予約を確認し、テーブルに案内するように給仕に指示をする。 高級レストランにありがちな(と思ってしまっている)慇懃無礼な態度では無く、どの従業員も物腰柔らかく エレガントに接してくれる。こうした教育の行き届いたところが真の高級だよね、と思う。


↓この写真の一番奥に見えるテーブルで食事をした。頭上にライトアップされたコンコルディア神殿。(写真はホテルのサイトから拝借)
ヴィラ アテナ


さて、お食事。
メニューを見ると、高級レストランだけに伝統的な「おふくろの味」では無くシェフの創作料理である事がわかる。でもやりすぎていない所が良い。

シェフの料理の料理名は大抵、材料の羅列に調理法がくっついている。材料にはどこそこのと産地がくっついていて食材にこだわっている事がわかる。飛んじゃってるシェフだと、東南アジアのどこそこの果物の汁、だとか、フランスのなんたらという牛のミルクのみ使用したバターとかあるのだ。これはメニューを訳した事があるので知っている。「東南アジアの」とか「フランスの」とかは訳すために調べたので、ある地域の特産品を使っている事がわかったけど、めにゅーにはその東南アジアの果物の名前、フランスの牛のバターの名前があるだけなので何なのか皆目見当がつかない。

ここのメニューは特産地の他にそれが何なのか書いてあるのでおおよその見当はついた。尤も、わからなくて知りたければ給仕に遠慮なく聞けばいいのだけど。

ここでも、シェアすることを給仕さんに告げた。
教育が行き届いているので、まるで毎回誰にでもやっているかのような自然さで
シェア用のお皿を持って来てくれた。

まずは「シェフからのようこそのご挨拶がわり」ということで、要するに突き出しですね。これは注文外。
イカです。どのように調理したのかは不明。

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第一の皿 その1:
Spaghetto "Vicidomini" in salsa di gamberi, guanciale dei Nebrodi e burro di capra "Giurgitana"
ヴィチドミー二」スパゲティのエビソース、ネブローディ豚の頬肉ベーコン、ジルジェンターナ山羊のバター和え。
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材料の名前に一々どこの何々と注釈が付いているところがシェフの料理。
ヴィチドミーニのスパゲッティとは、南イタリアプーリア産の小麦粉を使ってソースが絡まりやすい練り方をするヴィチドミーニ家のパスタのこと。普通のパスタの7倍のお値段です。

ネブローディ豚はシチリア、エトナ山のそばにある街でそこで生産する黒豚さん。そのほお肉を使ったベーコン。脂肪分が多くデリケートな味で脂肪分は口に入れるととろける。

ジルジェンダーナヤギは、アグリジェント独特のヤギで平べったく巻いたツノが特徴。そのミルクからとったバター。

というわけでシチリアの特産高級食材を使い、海と山の材料を絶妙に組み合わせたパスタという訳。

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第一の皿 その2
Risotto al ciliegino con frutti di mare al limone verdello
パキーノトマトと海の幸とヴェルデッロレモンのリゾット
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イタリア語のタイトルでCiliegino(サクランボ)とあるのはシチリアのパキーノで出来るプチトマトの事。パキーノの地は砂地で水分が少ないのでトマトの甘みが増す。パキーノの名でプチトマトがあちこちで見られるけど、パキーノトマトの種を使ってても土地が違うと同じ味にはなりません。シチリアではわざわざ「パキーノ」と断らずにサクランボと愛称のように呼んでるわけです。チビトマトはパキーノに決まってる、と。

ヴェルデッロは緑色のヴェルデから来ていて、レモンの皮がうっすら黄緑色だから。酸味がきつく無く、そのまま食べても美味しいレモンです。

このリゾット、旅仲間の10歳の男の子は口に入れた途端 「ウウウッ!」と感嘆の声をあげました。おいしかった。

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第二の皿  その1
Costoletta d'agnello scottata alla maggiorana, carciofi brasati e cremoso di cipolle rosse
マヨラナ、スパイスとワインで煮込んだアーティチョークと赤玉ねぎのクリームで煮た子羊のあばら肉
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日本語だと「子羊」と漠然と呼んでしまうけど、羊肉を食べる伝統のあるイタリアでは、この料理に使った「agnello/アニェッロ」は、生後六ヶ月までの子羊で草を食べ始めたもの。特に、冬に生まれて春になって春の柔らかい草と花を食べたものが良いとされてます。ちなみにアニェッロの前の、まだ乳だけを飲んでいる子羊はabbacchio/アバッキオと名前を使い分けてます。


第二の皿 その2

Crostaceo 
ロブスター
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ロブスターを割ってグリルにしてアーモンドをかけたもの。

ハサミを破る鋏を出してくれたので、初めて使ってみようとしたけれど全くダメだったので給仕さんにお願いしました。

レストランはこちら

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オマケの話

ディエゴ 
給仕さんの1人が私たちの国籍を聞いて 日本人だと知ると、なんと日本語で話して来た。
三年日本にいた事があるそうで、実はラッパーなのだそう。
日本の三味線師匠とユニットを組んで、実験的なラップをしている。
からshiami   ←youtube 

2017/09/02 Sat. 08:09 [edit]

category: レストラン

tag: 食べる  旅行  シチリア  レストラン  パスタ 
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アグリジェントで昼ごはん 

シチリア旅行三日目。アグリジェント。

シラクーサからアグリジェントへの移動はドライバー付きの車を手配していた。知らない土地を短期間で回るには、足があったほうが効率よく回れるのは当然の話し。

ドライバーさんは珍しく女性で、アレッサンドラという名前の孫がいる年齢ながらとても腕の良い人だった。
アレッサンドラさんがよくお客さんに紹介するというBAR、菓子、レストランの
La Promenade dei Templi (神殿のプロムナード)という店で昼ごはんにした。

総勢五人でパスタを三皿、肉を二皿に決めた。
イタリアでの普通の食べ方はコース式。つまり、炭水化物のパスタか米のプリモピアット(第一の皿)を食べ終わってから次のタンパク質のセコンドピアット(第二の皿)へ行く。
でもお客さんは日本人。日本では様々な皿が一つの食卓に並ぶのが普通です。しかも、遠い土地に来たからにはその土地のものを色々味見してみたいのも人情です。両方の習慣を知る案内人としてはお客さん側もレストラン側も気持ちよく過ごせるようにしたい。なので、はっきりとレストラン側に意志を伝えます。「変な食べ方だとは知っているけれど、皆、あれこれ味見をしたいので、全部一緒に持ってきてしまってください。」オーナー家族の奥様らしい給仕さんはすぐに理解してくれて頼む前に「取り皿を持ってきますね」と言ってくれた。


パスタ
三種類ともにシチリア独特のパスタメニューにした。
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ナスのパスタ
伝統的なやり方はスパゲッティだけど、ここではニョッキ(ポテトは使わない)と和えていた。
揚げたナスをトマトソースと合わせてシチリアの羊のチーズを削って上からかけて、新鮮なバシリコを添える。つまり、この店は伝統料理をちょっとアレンジする料理なのだ。

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ブシアーテとイワシ
電気機器のコードをまとめるときに使うコイル状に似た、くるくる巻のシチリア独特のパスタ。しかも、無精製の小麦をつかったもの。イワシ、パキーノトマト、パン粉で和えたもの。この料理も「おかあさん」ならスパゲッティで、野生フィノッキオ(ウイキョウ)の葉を香味に使うところ。パスタの味を壊したくないと見た。



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マグロのボッタルガ(卵の塩漬け)のスパゲッティ
メニューにはボッタルガとイカスミとあったのだけど、イカスミは終わってしまったとかで、ボッタルガだけになりました。十分美味しかったので良いけれど。


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牛ヒレの森の果物ソース
果物と肉や魚を合わせるのは、実は古代ローマ時代の料理にあったんですね。
あるものを使う、というのはある意味当然。現代ではちょっと珍しい味になる。
これが実に美味しくて、肉を食べてしまった後、ソースを残すのはもったいないから「スカルペッタ(ソースをパンに染み込ませて食べる)」をオススメしました。

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牛ヒレのピスタッキオ(ピスタチオ)ソース
エトナ山界隈でピスタッキオを生産してるそうで、シチリアのジェラート屋さんにあるピスタッキオ味はちゃんと、このソースのようにくすんだ緑色でした。ローマあたりのジェラートのピスタッキオで鮮やかな緑色をしてるものは、着色剤使用です。
だから、このソースもちゃんと本物のピスタッキオを使ってます。
個人的には森の果物ソースのほうが美味しく感じた。

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このレストランは、こうしたアレンジ料理を提供するくらいだから、本格料理を目指していて、すべて注文を受けてから作るので出てくるまでに時間がかかります。規模が小さいから調理人の数も少ない(一人かも)し。
観光地(神殿の谷)の真ん前にあるので、観光客が入る。私達のテーブルの横に座ったスペイン人カップルは、待たされてすごくイライラしていました。
急いでちゃちゃっと食べたい人はBARでパニーノなどの軽食をお薦めします。

でも、ここまで行った方は料理が美味しいので余裕を持って(最低二時間)レストランのほうで食べてほしいなとも思います。


↓レストランの名刺 
 ラプロメナーデディテンプリ 
(サイトのURLがありますが、エラーになります。FBページのリンクがこの投稿の始めの方にあります。ページ内は写真だけですが。)



2017/08/24 Thu. 03:26 [edit]

category: レストラン

tag: イタリア  シチリア  旅行  食べる 
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シラクーサでごはん 

シチリア二日目。
午前中にカターニアからシラクーサに移動し、色々見学した後に旧市街のオルティージャ島にあるホテルにチェックイン。
お散歩をしてからドゥオモ広場の近くにあるピッツェリアで早めの夕食を取った。

ピッツェリア・カオス
クリックでサイトに飛びます。
前菜とピッツァしか(?)なくて、もう、ウチはピッツァが命です!という確信的ピッツァ屋さんで、ナポリ風の額縁のあるピッツァがとても美味しかった。

前菜ミックス
前菜ミックス。
手前のバラ状のものが燻製プロボローネ、その上が唐辛子入りサラミ、その下が生ハム、その上がミニモッツァレッラとパキーノトマト、その左上がブレサウラ(牛のサラミ)とパルミザンチーズ。

ピッツァ
ピッツァにはクラシック・シリーズと神のシリーズ(つまり、このピッツェリアのオリジナルトッピング)があって、神様の方を頂いた。
オリンポスの神々の名前がついたピッツァ。どの神様だったか忘れた。
ピッツァ ピッツァ

ーーーーおやすみなさいーーーー

この下は翌日のレシでンスでの朝食。
朝食
ビュッフェスタイルの朝食。新鮮な果物、プレーンヨーグルト、チョコ味のドーナツ型スポンジケーキ、コルネット。水、ジュースは勝手に取り、コーヒーなど温かい飲み物は給仕さんに注文する。


朝食
デブ予防、コレステロール予防の私の朝食。コルネット2つ(ローマで見る普通のコルネットより小さいからまっいいか)。パイナップルの切り身。プレーンヨーグルトにはちみつ。シチリアの赤オレンジジュース。これにエスプレッソ。果たして各種予防になっているのかどうか不明。

#シラクーサ #ピッツァ #朝ごはん #シチリア



2017/08/24 Thu. 02:34 [edit]

category: 食べる

tag: イタリア  食べる  旅行 
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カターニアで朝ごはん 

カターニアはシチリア三角のイタリアに近い一辺の中程にある街で、目的地はその南にあるシラクーサだけど、飛行機の到着が夜になるので飛行場があるここに一泊ということになったのでした。

カターニア

お宿は今流行のレシデンス形式。各部屋はミニアパートになっていてミニキッチンがついています。食事の提供は朝食のみ。
ここはインテリアがすごくおしゃれだった。
斬新なインテリア

斬新なインテリア
写真の中央部は木の実シリーズ。同じ形のガラス容器に入れて並べている。
奥はスパイスシリーズ。ちょっと真似しようかな。



どれがいいかな
ホテル並みのバイキング形式の朝食。
シチリア独特の胡麻を乗せた丸いパン、食パン、各種ビスケット、クロワッサン型のイタリア朝食定番のコルネット、すべて自家製。アマレーナ、レモン、いちごのジャムも自家製。



ダイエット
デブ予防とコレステロール予防のため量は控えめ。イタリアの軽い朝食に慣れてしまって朝一番であまり食べられなくなってるということも大きいけれど。
コルネット、プレーンヨーグルト、ヨーグルトの脇のガラスの小さな小鉢にレモンのジャムを取ってきて、写真を撮る前にヨーグルトの中に入れてしまった。水とエスプレッソコーヒー。

すべての材料に気を使っていて、美味しく頂きました。

昔、バカンスでシチリアに来た時、別の町に宿泊したのだけどラジオで毎日のようにカターニアでナイフによる傷害事件にニュースが流れて、野蛮な街だという印象を持ってしまっていました。この朝食と宿で名誉挽回。

2017/08/22 Tue. 03:59 [edit]

category: 食べる

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シチリアで食べる ~カターニア~ 

お仕事でシチリアを半周してきました。
まぁ、イタリア中どこへ行ってもその土地独特の美味しいものがあるのだけど、シチリアはまた特に多いのです。
五日間で食べたものをご紹介して行きます。
まず、第一日目の8月13日。
カターニアの空港、「赤い噴水」の名を持つフォンターナロッサ
ご案内のお客様を待つ間、夕食時にも重なっていることもあり、シチリア入りの洗礼の儀式をすることにしました。アランチーノ!
シチリアのBARだったらどこにでもあります。もちろん空港のBARにも。
小ぢんまりした空港だけど、一階の到着ロビーに三軒のBAR。ウロウロしてからこのBARに決定。

彼女の脚はさておき、陳列棚をご覧下さい。何やら茶色いものが並んでます。それがアレです。

アランチーノ

言ってみれば、おむすびを揚げたもの。
今回は伝統的、アランチーノの元祖、ラグー(ミートソース)味のもの。
野球のボールほどの大きさで、これ一個でそこそこお腹が膨れます。
一個2ユーロはまあまあのお値段ですが、空港のものってなんでこうなんとも無い味なんでしょう。
味的には満足できませんでしたが、儀礼は通過しました。これで心置きなくシチリア旅行を始められます。

2017/08/13 Sun. 19:11 [edit]

category: 食べる

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2017-09